~ ルーシー・リー展 ~
2015.11.29(日) 実演&レクチャー
ルーシー・リー (Lucie Rie, 1902-1995)
20世紀を代表するイギリスの女性陶芸家。現代陶芸のパイオニア的存在。今年で没後20年。
ルーシー・リーの「技を知ろう」という企画で、先輩作家で知り合いでもある小山耕一さんの講演をみに姫路市美術館に行ってきました。
これは只今開催中の展覧展会イベントで、小山さんの笑いを交えた軽妙なトークと手際よい実演と、オープンなレシピ公開に”制作している人におススメ”というのが納得の2時間でした。
5年前になりますが東京国立新美術館で、ルーシー・リー没後、日本で初めての大規模な展覧会を観ています。
当時、NHKの「日曜美術館」や美術雑誌にもよく特集されており、あまりの美術館の混雑ぶりにブーム到来か?...と思いました。
あの時私は、どちらかといえば技法ウンヌンよりも、ウィーンで生まれた彼女が亡命して1人の女性として93年の生涯を陶芸家としてまっとうしたという「伝記」を読むような感覚で、モダン優美な器たちを眺めていたなぁ・・・と思いだしました。
今回は、実演とレクチャーを通じて技の秘密に迫る事で、造形や釉薬(と呼ばれる器表面をおおっているガラス質の原料)となる構造などを知ることができ、「モノづくり」の視点であらためて鑑賞できておもしろかったです。
刺激を受けたので、今後ちょこっとこれを参考に実験してみたくなりました.....☆
姫路まで、滋賀県からプチ旅気分な晩秋の1日。
美術館の隣には「白鷺城」とも呼ばれる世界遺産の姫路城を拝むこともでき楽しく有意義なひとときでした。