謎!?の蒔絵師ー永田友治ー

6月22日

紫陽花の季節、皆さんいかがお過ごしでしょうか?

関東や各所すでに梅雨入りしているところが多いですが、こちら関西はまだ梅雨ではないようで.....珍しく洗濯物がよく乾く6月を過ごしております。

ムシムシした暑さと体調に気をつけていきたいところですが、夏がやってくる前に農作物達にはそろそろ恵みの雨も必要ですねっ☆彡

 

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~  謎?!の蒔絵師-永田友治ー  ~

 

先日、親友と小雨が降るなか信楽のMIHO MUSEUMで開催されている「永田友治」の展覧会に行ってきました。

 

さて、まず*蒔絵*とはなんぞや?・・・

というのが今回の謎ではないのですが、蒔絵というのは漆工芸の技法の一つで、漆で模様を描き、金・銀・スズ・色粉などを蒔いて付着させた装飾法のことをいいます。

 

展覧会は、硯箱や菓子皿、椀、盃、盃台etc.を中心に、琳派の意匠の流れを思わせる大胆で繊細で華やかな工芸品の数々80点程が展示されていて目を奪われました。

永田は、江戸時代中期に京都で活躍した蒔絵師と伝えられているようですが、館長さんのお話しによると、18世紀初め?か19世紀初め?なのか??...はっきりとした実像がわからないそうなんです。

こんなに沢山の独創的な作品を残しながら、その経緯や人物についてよくわからないなんて謎のうちのひとつですよね~

 

 

漆といえば余談になりますが、

「湿気多いこの梅雨の時期が早く乾く」と知人の漆工芸の作家さんから聞いたことがあります。

私のしている陶芸はなかなか粘土が乾かない季節なのですが、逆に粘土がよく乾燥する湿気のないカラっとした季節は、漆の乾きが遅いそうです。こりゃ不思議!★

同じ工芸という分野でも、漆工芸というのはとりわけて工程が多くて、ひとつの作品を仕上げるまでとても長い月日を費やすので、その技術の積み重ねとモチベーションには頭が下がります。

 

古典でありながら、現代に繋がるどこかモダンなデザイン性と技を感じる永田友治の作品。

名前と共に今回初めてじっくり知ることができた1日となりました♪